※この記事には『対岸の家事』第6話の内容に関する記述が含まれています。未視聴の方はご注意ください。
【キャリアと家庭のはざまで】
💌「あなたのような専業主婦はお荷物です」…突然届いた“誰かの言葉”
2025年5月6日放送の『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』第6話は、
専業主婦・詩穂(多部未華子)に届いた一通の手紙から幕を開けました。
「あなたのような専業主婦は、お荷物です。」
この言葉を誤って開封してしまったのは、共働きで多忙な礼子(江口のりこ)。
彼女はショックを受けつつも、詩穂を傷つけないために「黙っておこう」と心に決めます。
このシーンは、「言葉にしない優しさ」「言葉にできない孤独」など、
家庭内・女性同士の繊細な距離感を丁寧に描き、SNSでも反響を呼びました。
🏛「復職しないのはもったいない」…厚労省の“好意”が突きつけるもの
そんな中、ディーン・フジオカ演じる中谷の勧めで、
詩穂は厚生労働省の「仕事カムバックプロジェクト」ヒアリングに参加。
この場で、官僚たちは笑顔でこう語ります。
「手に職があるのに、社会貢献しないなんてもったいないですよ!」
それは決して悪意のある言葉ではなく、制度としての“正論”。
でもその言葉は、詩穂に**「復職しない私は間違っているのか?」**という不安を突きつけます。
🏢“ロールモデル”って本当に必要?江口のりこが見た理想と現実
一方、礼子は社内で開催される講演会の登壇者を探していました。
候補に挙げたのは、かつての憧れであり、会社初の女性管理職になった陽子(片岡礼子)。
しかし、会ってみた陽子の姿は、
「完璧なキャリア女性」として憧れていた存在とは少し違っていて…。
「仕事で成功しても、私生活はどうだったんだろう?」
「私、本当に“この人みたい”になりたいんだろうか?」
礼子の“迷い”は、働く女性すべてが一度は感じる疑問をそのまま投影したものでした。
💬SNS反響|「どちらの立場も苦しい」「誰かを正解にするのがしんどい」
放送後、SNSには共感の声と葛藤の声が交錯しました。
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「“お荷物”なんて言葉、胸がえぐられた…」
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「社会に出ることが正義みたいな雰囲気がつらい」
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「ロールモデルとか理想像って、時に暴力になる」
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「専業主婦も、キャリアウーマンも、どっちもしんどい」
“専業”か“兼業”かという二択でなく、
それぞれの立場に寄り添う姿勢こそが求められている時代を象徴する回でした。
🎭演技も脚本も“突きつける”仕上がりに
多部未華子は、復職に揺れる詩穂の心をほとんど台詞なしで表現し、
観る者の想像力をかき立てました。
江口のりこは、職場では頼れるキャリアウーマンでありながら、
家庭内での“我慢”や“感情の呑み込み”も演じ切る圧巻の演技力。
脚本もまた「社会に物申す」わけではなく、
ひとりの女性の静かな葛藤をすくい上げた手触りが高く評価されています。
📌前回(第5話)の“夫婦喧嘩”神回はこちら!
👇“俺だって疲れてる”発言が炎上した第5話の賛否はこちらから
https://akiraion.com/taigan-no-kaji-gekido-scene-2025-15930
✅まとめ|「生き方に正解なんてない」それでも選び続ける私たちへ
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専業主婦=お荷物? 誰が決めたのか
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復職すべき? 自分のため?社会のため?
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ロールモデルとは“憧れる存在”か“縛られる鎖”か
第6話は、「どう生きるか」を他人に委ねず、
**“自分の人生の責任をどう引き受けるか”**を静かに問う回でした。
次回も、おそらく簡単には答えが出ない――
でも、それでいいのかもしれません。
🔗パーマリンク案: