2007年8月1日にリリースされた、スピッツの名曲『群青』。
アルバム『さざなみCD』に収録され、シングルカットされたこの楽曲は、
疾走感と切なさが絶妙に溶け合った珠玉のナンバーです。
草野マサムネさん独特の詞世界が描く、
「届きそうで届かない想い」。
それは、青春期の一瞬のきらめきや、
大人になっても忘れられない“あの瞬間”をそっと思い出させます。
リリースから十数年を経た今も、
『群青』は多くのリスナーに愛され続けています。
🎬スピッツ『群青』Official Music Videoはこちら!
※公式チャンネル「Spitz Official」より引用
『群青』のミュージックビデオは、
映像作家・大宮エリーさんによって制作されました。
MVには、
どこか懐かしく
儚く
でも確かに胸に響く
そんな、誰もが一度は感じたことのある感情が丁寧に映し出されています。
ストーリーはシンプル。
教室での無邪気な笑顔
砂浜でのピクニックとダンス
青空の下でのふとした瞬間
そして、静かな別れ
言葉で多くを語らず、
映像だけで心のひだをなぞるような、そんな作りになっています。
『群青』のメロディーにぴったり寄り添う、
まさに「映像詩」のようなMVです。
大宮エリーさんは、当時すでに作家・コピーライター・映画監督として注目されていましたが、
この『群青』MVでまた新たな一面を見せてくれました。
特徴的なのは、
押しつけがましくない演出
登場人物たちの自然な表情
ロングショットを多用した余韻のある画作り
特に、夕暮れの砂浜を歩くシーンは、
多くのファンに「涙腺が崩壊した」と語られる名場面となっています。
“群青色”に染まる空と海。
そして静かに流れる時間。
エリーさんの繊細な感性が、
スピッツの音楽と奇跡的な化学反応を起こしました。
🎵 YouTube公式『群青』MVへのファンコメントから、特に印象的だった声を紹介します。
「大宮エリーさん、とってもかわいいMV作ってくれてありがとうございました。」
「マサムネくんを踊らせた大宮エリーさん、偉大でしたね。ありがとうございました。」
「大宮エリーさんがスピッツと出会った奇跡に感謝です。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。」
「車でこの曲をかけていたら、娘が『愚か』という言葉を覚えました。優しかったときの心を取り戻してほしい。」
「スピッツ史上、最高のPVだと思います。」
このように、
楽曲だけでなく、映像からも心を動かされたファンがたくさんいます。
音楽と映像、どちらも大切にするスピッツと、
その世界観を優しくすくい取った大宮エリーさん──
この奇跡的なコラボに、今改めて感謝の気持ちを送りたいですね。
もともと『群青』は、スピッツのアルバム『さざなみCD』のリード曲ではありませんでした。
それにもかかわらず、MV制作の話が持ち上がり、
しかもそこに大宮エリーさんが起用される──
今振り返れば、
それはまさに奇跡的なコラボだったと言えるでしょう。
大宮エリーさんは、
音楽の「言葉にならない部分」
歌詞の「余白」
をすくい取り、映像にしました。
スピッツの世界観に、そっと寄り添い、
同時に新しい広がりを与えた『群青』MV。
それは、音楽と映像が完璧にシンクロした、
本当に稀有な作品なのです。
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『群青』のMVは、
ただの“映像作品”ではありません。
音楽と、映像と、感情と──
それらすべてが一体となった、奇跡のような数分間。
そして、
そんな唯一無二の映像を生み出したのが、
大宮エリーさんという存在でした。
いま改めて、この作品を観ると、
「生きることの切なさと尊さ」を、そっと教えてもらえる気がします。
エリーさん、素晴らしい作品を本当にありがとうございました。